ソイスポ2019 「成らぬは人の為さぬなりけり」②

どもです!シモケンです!!
前回はソイスポの概念とそこに込める想いに触れました。今回は去年実施したソイスポ2019について説明します。

ツールは障がい者スポーツ

ソイスポ2019では3回の障がい者スポーツ体験交流会と1回のシンポジウムを別府市にて開催しました。詳細は下記の通りです。

9/21(土)  車いすバスケ・ツインバスケ(体験交流会) @太陽の家体育館
10/5(土)  デフビーチバレーボール(体験交流会) @餅ケ浜海浜公園
10/26(土)  車いすマラソン(体験交流会) @餅ケ浜桟橋
12/5(木)  障がい者スポーツとインクルーシブな社会について(シンポジウム) @ 別府大学

なぜ障がい者スポーツを選んだのか?理由は3つあります。

1つ目はパラスポーツやデフスポーツなど障がい者スポーツの認知度を上げて、障がい者スポーツのファン(みる人・する人・ささえる人)を増やし、地域で障がい者スポーツを下支えしていきたいから。

2つ目は健常者のスポーツと変わらない正当な謝礼金を障がい者スポーツ団体や障がい者アスリートに支払うことで、障がい者スポーツの地位やその取り巻く環境を向上させたいから。

3つ目は障がい者スポーツはさまざまな道具が用いられ、色んな工夫や配慮がされている。それゆえ健常者スポーツよりも多くの人に門戸が開かれており、健常者と障がい者の交流に最適であるから。

挑戦の軌跡

ソイスポのプロジェクトの着想を得たのは大学四年生の春。目前には就職活動、卒業論文、国家試験が待ち受けていました。私は臆することなく夢の実現にむけてひたすら突き進みました。

仲間集め 4月

“絶対にソイスポをやり遂げる”という決意を持ってスタート。「実行委員会を組織しなさい」と大学の恩師に言われ、友人たち一人一人と会って口説く。そして脳性麻痺や脊髄損傷、聴覚障がいなど様々な生きづらさを抱える7人のかけがえのない同志を得て、ソイスポ2019実行委員会を設立する。

事務手続き 5月

趣意書、予算書、実行委員名簿、団体規約、銀行の口座など任意団体としての体裁を整える。そしてメディア関係、障がい福祉関係、行政機関、教育機関など合計12個の名義後援を獲得。それに並行して障がい者スポーツ団体や個人にソイスポへの協力依頼と日程調整、場所の確保を行う。別府市役所の関係部署に協力依頼をする。

資金集め 6月

本格的に企業や個人からの協賛金を集め始める。クラウドファンディングではなく、企業や個人に電話やメールを入れてアポを取って訪問してソイスポの趣旨を説明する形をとる。継続的に地域でソイスポを育てていくために地元の企業や個人に知ってもらい応援してほしいという願いのため。

広報活動 7月

ソイスポのFacebookページを新たに開設して、チラシを作成するなど広報に力を入れ始める。別府市の市報でイベント告知させてもらったり、ラジオや新聞などに露出したりして多くの人にソイスポを知ってもらえるように動く。それと同時に、広告冊子やオリジナルTシャツの作成に着手。

最終準備 8月

体験交流会の参加者集めを精一杯頑張る。協力してくれるスポーツ団体と当日のタイムスケジュールや必要な備品に関して最終調整をしたり、救護の看護師や手話通訳者の派遣依頼をしたりする。集合写真で使うソイスポの横断幕を作成し、広告冊子やオリジナルTシャツを業者に発注。別府市市民活動支援補助金を申請して、行政からの補助金を獲得

このような怒涛の準備に5ヶ月要しました。私は過労とストレスによって気管支炎、胃腸炎になることもありましたが、実行委員7名を始め多くの方々に支えられてなんとか最初の体験交流会にたどり着くことができました。

ついに開幕!!

※ソイスポで配る広告冊子の表紙絵は小野雅大さん(23歳)に4種類描いてもらいました。発達障害のある小野さんの描く絵にソイスポも毎回パワーをもらっています!!

9月21日(土)車いすバスケ・ツインバスケ体験交流会の当日の朝がやってきました。台風が接近していていましたが、なんとか天気は持ちこたえてくれて良かったです。正直ホッとしました〜。協力してくれるのは太陽の家スパーズ、アポロンズ、ブレイカーズの3チームです。場所は太陽の家の体育館です。
開会式が終わると、ツインバスケの競技説明からスタートです。会場にいる全員が最初はやや緊張気味でした。

 

でも車いすの操作練習やパス・シュート練習をチームごとでしていくうちに、自然と笑顔がこぼれ始めました。ツインバスケはもともと四肢麻痺がある重度障がい者でも参加できるように日本で考案されたスポーツで、「ツイン」の名の通り正規のゴールの他に、もう一つの低いゴールがあります。チームで自己紹介して打ち解けたあとはいざ試合へ!子どもから大人まで楽しめ、ゴールが決まると割れんばかりの拍手が起きました!!

ツインバスケのあとは車いすバスケのスパーズがデモンストレーション。スピード感と車いす同士が激しくぶつかる迫力に参加者はびっくりした様子。車いすバスケは健常者のゴールの高さと同じです。ですので初めての人にはゴールがとてつもなく遠かったみたいです。実際にやってみると、「なんで座っているのに上半身だけでゴールに届くの?」って絶対思ったはずです!!

当日の一般の参加者は13名、協力団体16名、運営13名で総参加者数は合計42名でした。そのうち障がいを持った方は25名でした。メディアは大分合同新聞社、毎日新聞社、TOSテレビ大分、 OAB大分朝日放送の合計四社が取材に来てくれました。最初の体験交流会は想像以上の反響があり、次の体験交流会への弾みがつきました。

参加者の声

吉田久美子さん
今回、バスケ好きの息子との参加でした。車いすバスケの選手の皆さんは元気で明るくてルールも詳しく説明してくださって、親子共々、人見知りなのに自然に溶け込むことができました。車いすを動かすことだけでもかなり力が必要で、それをドリブルつきながら操作、座った姿勢からのシュートなど、普段とは全く違うバスケに苦戦しました。でも皆さんと一緒に楽しく障がい者スポーツに触れることができ、貴重な時間となりました。スポーツを通じての出会いに感謝しています。今後も機会があれば参加させていただきたいと思います。

福原 真雄さん

中学の頃から車いすバスケ選手の練習の様子を見て、自分も体験したいと思っていました。しかし、日出町に住んでいる私には足がありませんでした。車いす対応のバスも通らず、駅も遠い。兄弟も多く両親も共働きで無理は頼めませんでした。ソイスポの実行委員にならないかと誘われ、憧れのバスケができることが嬉しかったです。当日は私の父や兄弟も含めて多くの方が体験会に参加し、車いすバスケを楽しみました。ソイスポは障がいのある方には外出の機会を、健常者の方には障がいのある方と交流する機会を与えてくれました。今後とも実行委員としてソイスポを支え、さらには私自身も車いすバスケの練習に参加する機会を増やしたいと考えています。

最後まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!
次回はデフビーチバレーボールと車いすマラソンの体験交流会の様子を紹介します。お楽しみに!!!

ソイスポ2019実行委員長 下鶴賢太郎

関連記事一覧