サラヤとTrinita for Socialの取り組みが始まります vol.1

サラヤ株式会社の社会貢献活動と想いを紹介する連載がTrinita for Socialで始まります。

「世界の【衛生・環境・健康】の向上に貢献する。」を事業の柱に、ひとと地球にやさしい革新的な商品とサービスを提供しているサラヤ株式会社(以下、サラヤ)。
Trinita for Socialでは、サラヤの社会貢献事業、中でも同社が力を注ぐボルネオ島での活動に込められた想いを、連載として取り上げていきます。第1回となる今回は、サラヤという企業の紹介と創業時のお話を紹介させていただきます。

サラヤの代表的な商品と言えば、幅広い年代の主婦から世代を超えて愛される台所洗剤の「ヤシノミ洗剤」や、赤ちゃんや敏感肌の方も安心して利用できる無添加ブランドの「アラウ. 」。そして天然素材でカロリーゼロの甘味料「ラカントS」があります。

しかし一方で、食品産業やオフィス、学校などの公共施設から医療・福祉現場まで様々な場所で使用される各種洗浄・消毒剤を開発し、私達の生活を衛生面から支えている医薬品メーカーでもあります。そして本連載でご紹介するボルネオの環境保全活動のほか、衛生関連商品の売上の一部で、ユニセフなどの国際団体を通じて、アフリカなどの衛生環境の整わない国に暮らす子どもたちの環境改善のサポートをしています。なぜサラヤは、ここまでSDGsに熱心に取り組むのか?

サラヤ株式会社広報宣伝統括部の廣岡竜也統括部長に話を伺いました。

創業秘話

サラヤが創業したのは戦後間もない1952年のことです。当時の日本は衛生環境が悪く、赤痢という感染症が流行していました。1年間で10万人の人が感染し、死者数1万人を超える年もありましたが、戦後の貧しい生活の中で高価な薬を買うことは容易ではありませんでした。そこで感染を防ぎ亡くなる人を減らしたいという想いから、感染予防の基本である「手洗い」に着目。手を洗うと同時に殺菌・消毒ができる日本初の薬用石けん液を開発・販売した人がいました。それがサラヤの創業者、更家章太です。
原料には、環境と手肌に優しいヤシの油が使用され、多くの人が毎回、清潔な状態で石けん液が使えるように専用容器を開発し、日本中のトイレに設置しました。みなさんが一度はトイレで見かけたことがあるであろう「緑色の石けん液が入った、下から手で押すボトル」です。そして「トイレの後には手を洗おう」「外から帰ったら手を洗おう」などの標語とともに販売することで、手洗い習慣を根付かせるための啓発活動を行いました。その結果、日本での赤痢感染者は激減。このように社会問題の改善に役立つ製品とサービスを開発、持続的な衛生啓発をセットで広めることで問題解決を目指すサラヤの創業理念はSDGsと合致しているといえます。

【写真】サラヤ株式会社創業者 更家章太

手肌にも環境にも優しい「ヤシノミ洗剤」の誕生

感染症予防の側面から日本初の薬用せっけん液を開発したように、高度経済成長期に石油系洗剤の排水による環境汚染が問題になった時、石油原料ではなく創業から使用しているヤシの油を原料に、環境にやさしい植物性の洗剤を開発したのが「ヤシノミ洗剤」です。ちょうど業務用洗剤を供給していた給食センターの方から「サラヤさんの洗剤は、手が荒れないから家庭用にほしい」というリクエストがありました。環境問題の改善と利用客からの声という背景から生まれた商品です。

【写真】昔の手洗いの様子

「生意気な洗剤」と言われても

ヤシノミ洗剤の販売当初は、エコロジーを訴求する洗剤は存在していませんでした。しかも合成香料や着色料など添加物でごまかさないために高品質の原料を使用したため、大手企業の洗剤よりも50円ほど高い値段でした。そのため「無名の中小メーカーが、大手のものよりも高価な洗剤を売るとは生意気だ」といった声もありました。

そんな逆境にもめげず販売を続ける中、次に目を付けたのがボトルです。石油から出来ているボトルは使い終わると捨てられてしまうため、資源の無駄になるだけでなく、環境への負荷が大きいプラスチックゴミの増加にも繋がります。使い終わって捨てられてしまう洗剤ボトルを減らすため、空になったボトルに新しい洗剤を詰めて繰り返し使えるようにする発想が生まれました。これが日本で初めての台所洗剤の詰替えパックの誕生です。最近はプラスチックごみの問題が話題になっていますが、サラヤは30年前からこの問題に取り組んできました。

【写真】1981年ポンプボトル初代

使う人と環境を想って

中身を詰め替えることでボトルを長く使い続けることができるようになったヤシノミ洗剤。そこで次に取り組んだのが、キッチンに置いていても主張が強すぎず、周りに馴染むようにするためのグラフィックデザインを採用した新しいボトルです。商品の命である商品名を最小限にするという挑戦的な取り組みでした。
またヤシノミ洗剤の洗浄成分濃度は、一般的な洗剤の半分ほどです。洗浄成分である界面活性剤の濃度が高いほど油汚れが落としやすくなりますが、環境や使用する人の手には負担が大きくなります。そこで、汚れ度合いに合わせて洗剤の量を調節できるようにヤシノミ洗剤ではポンプ式のボトルが用いられています。

【写真】2016年ヤシノミ洗剤500mLポンプ

このように、環境のために他の洗剤に先駆けて「植物性洗浄成分の使用」「余計な合成添加物を入れない」「ゴミ減量のための詰め替えパック」などに取り組んできたヤシノミ洗剤ですが、ある「環境問題の原因」という誤解を受けます。

次回から、ヤシノミ洗剤が取り組む環境問題と、そこに向き合うサラヤの活動を紹介します。

サラヤ株式会社:https://www.saraya.com/index.html
ヤシノミ洗剤:https://www.yashinomi.jp/index.html
アラウ.:https://www.arau.jp/arau/index.html
出典:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/tsutsugamushi/392-encyclopedia/406-dysentery-intro.html

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